取手ART PATH 2009 「そこに山はあるのか」

今回、行けなかった自分の代わりに取手ART PATH参加作家の三木さんと、

WEB広報担当二号さんがレポートを書いてくれたので、そちらをアップします。

ちなみに取手は東京藝術大学の一部キャンパスがある場所です。

上の画像を提供してくれた二号さんありがとうございました。

 

以下、三木さんのレポートです。

-----------------------------------------------

 

 

そこに山はあるのか

 

「そこに山があるから」

なぜ山に登るのかと問われた登山家はこう答えました。


山はいつもそこにあり、登山家はそれに挑み続けるのです。


 

では芸術を学ぶ私たちはなぜ作品を作るのか。


「そこにアートがあるから」
ではないはずです。
なぜ私はアートをするのか?アートとは何なのか?

私とは何者なのか?
私たちにとっての山はそれらの問いそのものであり、

一つの問いがまた新たな問いを生みながら、延々と続く山脈のようにそびえ立ちます。


しかし私たちにとって大切なのは、今すぐに問いの答えが見つかるかどうかではなく、


答えを探して自らに鋭く問い続けることです。
(取手ARTPATH2009ホームページより)

 

12月の4日~6日まで東京藝術大学取手校地にて行われた、

取手ARTPATH2009の報告です。
取手ARTPATH2009は東京藝術大学絵画科油画専攻と

先端芸術表現科の1年生が連携し、企画から運営まで全て学生自身が行う作品展です。

 

夏休み前にはデザインやイベント、展示などの班をつくり本番に向けての

話し合いが行われました。
今回の「そこに山はあるのか」というテーマも、たくさんの候補をだし何回もの
討論を経て決められたものです。
ちなみに私はレセプションパーティの企画、調理などをしました。


展示作品は、二つの科が参加してあるだけあってかなり色々な作品があるな、と
いう印象です。
絵画や写真、インスタレーション、映像、立体など、1年生がこの1年間で得た
ものを様々な形で作品にしていたと思います。

またゲスト公開講評会として鴻池先生に講評していただける機会があり、

良い経験にもなりました。

 


取手には学生だけでなく、共同のアトリエがあったり、

個人で作家活動をしている人も多く住んでいるようで、取手アートプロジェクトや、

取手競輪場を利用したアート屋台というイベントがあったりと、

アートに関心のある町だなあと感じました。

また次に向けて頑張って行こうと思います!!

 

---------------------------------

 

続いてWEB広報担当二号さんのレポートです。

 

---------------------------------------------------

 

全体感

 

取手アートパスは学部一年の作品が中心の展覧会です。

そのせいか、作品は模索段階かなと感じる物が多く有りましたが、

ある意味では未知数な才能に触れる事が出来て今後がとても楽しみに思えました。

 

印象に残った作品

 

美術館で展示していた白浜くんの油彩画はサラリとした人物画で

色やタッチの対比が素敵でした。

同じく美術館の展示作品で先端二年の中島さんの写真は

箱庭的なファンタジーに溢れたモノクロ写真です。

ほのぼのとした雰囲気に好感をうけました。

 

三木さんの作品
抽象表現の作品は意外と少なく目立っていました。
油絵特有のくどい画面ではないので

カフェなんかでのんびりと眺めていたい作品だとおもいました。

-------------------------------------------

 

 

 

以上お二人のレポートでした。

自分はHPなどしか見ていないのですが、取り組み方に熱意があり、

皆が一丸となって良い展示にしよう、という感じが伝わってきました。

実際に展示の裏も携わった三木さんのレポートを読んで納得。

また、取手もとってもいいところなんですね。

それにしても群馬県に流れてる利根川が取手まで行ってるとは…。

 

さて次回は、今をときめく高橋コレクションneoneo展に、

群馬出身の作家さんが出品されているということで、

見て行きたいと思います。

 

「neoneo展 Part2[女子]」ネオネオ・ガールズは岩戸を自らひらく

《会  期》2009年10月31日(土)−12月27日(日)
《開館時間》11:00−19:00
《休 館 日》毎週月曜日
《入 場 料》一般300円 / 大高生150円 / 中学生以下無料

www.takahashi-collection.com/exhi/exhi.html

 

 

 

 

今回の三木さんの作品

WEB広報担当(以下WEB)「今回は妙義28エンナーレで描いていた作品とは違って、

以前にも良く描かれていた、幾何形体のようなものが入ってくる作品だったんですね」

 

三木「はいそうです。今回は…↓この形なんていえばいいんですか…ひし形じゃないし…」

 

WEB「………きらきら?とかですかね…」

 

 

三木「とにかくその形を描きました。(写真左側の)マルはそのキラキラを描くと、

そのあいだに出来てしまう付随物というか副産物というか…

マルが描きたかった訳ではないんです」

 

WEB「ふむふむ。こういうことですね↓」

三木「まぁそんな感じです」

 

WEB「なるほど」

 

三木「キャンバスに油彩で、塗り方はうす塗りです。題名は…ありません」

 

WEB「名前私がつけましょうか?ちなみに二号さんがカフェに置いてありそうでオシャレだと褒めてましたよ」

 

三木「ありがとうございます。でも名前は…」

 

 

 

WEB「今日はどうもありがとうございました」

 

三木「ありがとうございました」